雲助と猫
インディアンフルート奏者earthlodge 船木卓也氏
のブログ「風の言葉」の「江ノ島猫事情」によると、あの頃と変わらず、いまでも江ノ島には猫たちがのんびり暮らしているようだ。
それは20年前、健全な(!?)真夜中のバイク仲間達とよく行った江ノ島は、島の海側がまだ観光地化されていなく、立ち入り禁止の洞窟の奥には蛇を祀った不気味な祠があったことと、島にはたくさんの猫がいたことが印象的だったことをおぼえている。
さて、こちらの猫事情と言えば、会社の敷地に住み着いている猫たちのことだ。
5年前に横浜へ引っ越して来てから今日まで、自宅近くの会社で大型タンクローリーの輪っぱを握り、西や東に飛び回り生活費を稼がしてもらっている。雲助稼業というやつ。その会社の敷地の前、道路挟んで川、後ろは小高く林があり、周りには畑ありで、そんな環境は横浜でも田舎な感じがしていて心地よかったりもする。敷地には代々ノラ猫達が住み着いている。今住み着いているのは、白黒の牛みたいなカラーのメスの「おやぶん」と、その「むすめ」を先頭に約7,8匹ほどの猫たち。ここ最近、見慣れない顔の奴も増えた。新入りや下っ端は「おやぶん」が食べ終わるまで食べ物にありつけず、そばでじっと待っている。
猫たちは天気の良い日には雲助達の大切にしているピカピカの愛車の上でひなたぼっこをしている。この前は止めてあるドイツの高級車のボンネット上についている猫の泥の足跡を発見。たどっていくと足跡が途中でズルッとのびてくっついている。すべったんだろう、大笑いだ。文句を言っていた車の持ち主は、その後、猫避けに水の入ったペットボトルを車の上に置いているけど。効き目無し。そんなことからミーティングの時に雲助達から猫に対するかなりのブーイングが出た。「食べ物をあげるから猫が住み着くからあげてはいけない」ということに決まった。しかし次の日には腹をすかしてよってくる猫たちに負けて、雲助のおっちゃん達は食べ物をあげていた。
その後こんなことがあった。いつも飢えている猫たちが雲助のおっちゃんたちに食べ物をもらっている場所に、1匹のザリガニの死体が置いてあった。それはおっちゃん達へ、との、猫達からの贈り物だった。
2年位前に事務所の経理の奴が、うまれた子猫3匹を暑い夏の日に鉄でできた四角いトラックのタイヤ止めの中に閉じ込めて殺した。その後、奴は顔の色がどんどん悪く変わっていき、ナントカって言う病気を理由に会社を辞めた。休憩室でのおっちゃんたちのうわさ話では、猫の祟りだと言っている。
その当時、良い歳のじいさん社長はアメパチで猫を狙っていたし、そのせがれは生まれた子猫をゴミのビニール袋に入れて車でどこかへ連れて行っていたりで、仕事もろくにせずに何の罪もない猫たちをよくいじめていた。その後、会社は倒産して、大きな会社に雲助のおっちゃん達とトラック数台まるごと引き取られて、会社とトラックは新しくなって、どんぶり勘定の給料計算がなくなり、そのような猫をいじめるような奴ら消えるようにいなくなった。これも全部猫の祟りだ。
つづく

A
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