Mr. GIBSON
同じ物作り者として、ギターメーカーのギブソンには敬意を表する。
ついにケン、1年越しのレスポールギターへのラブコールがかなう。
ケンは貯めた金を手にしてギブソン専門店へ。
店に入った瞬間、ケンと俺は目的のレスポールとは別のギターに光を見た。
店内のざわめきが遠のいていき、視界の周りには白い靄のようなものがかかる。
ケンと俺は光を発するそのギターを見つめながら、意思の疎通、テレパシーを使い一言の会話を交した。
「これだな」
俺が25,6才の頃に出会ったギブソンの中古セミアコベースギター"EB-Ⅱ"と出会った時もそうだった。雑誌で見つけて購入まであっという間。記憶に無いくらいで、気がつけばいつもそばにいる。どんな物や事でも出会いはいつだってこんな感じで、彼もそのギターと良い出会いをしたのだった。
俺らの時代の者からしてみればギブソンは高価なギターメーカーで高嶺の花。ギターを弾きはじめて1年足らずの中坊が手にする代物ではないイメージがあるようだが、うちの会社の酔っぱらいの雲助おじさんに貰ったフェルナンデスのテレキャスを、朝から晩まで、少しの隙間があればギターを手にしていたケン。日々楽しく、(俺が何年もかかりやっと気がついた"枠を飛び越えた奏法"にケンは気がつき)急成長をしていく姿を見ていれば、彼は自分に合ったギターに出会ったと言える。
ボディには高級木材。トップにメイプル材とバックにはマホガニー材の組み合わせにより疲れる重さを感じなく、シェイプな60'sネックで弾きやすさはもちろん、ピックアップから奏でる求めていた音質、どのパーツも美しく見とれてしまうギターボディ、そして、付属のハードケースにも一流感を漂わせ、ギターを入れた瞬間に楽器という芸術品に変化をするのには驚いた。弾くだけでなく見て楽しめ、漂うメイプル材の甘い香り!?の中、そのギターと関わる全ての時に幸福感を持たせてくれる。
さすがの一流メーカーだ。
これぞ物作り者の王道を行くギブソン。
ギターを手に入れた者を、とことん幸せにしてくれる粋な取りはからいに俺は学んだ。
Gibson Les Paul Studio Deluxe 60s
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